PR

【はじめの一歩】AIってなに? 保育士なら必ず知っておきたいAIの基礎知識

はじめの一歩

「AIって、なんだか難しそう…」「パソコンは苦手だから、私には無理かも…」

毎日お忙しい保育士の皆さんの中には、AI(人工知能)という言葉に、そんな風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。でも、大丈夫!この章では、AIの基本的な知識から、保育現場で役立つヒントまで、優しく丁寧にご説明します。さあ、一緒にAIの世界への第一歩を踏み出しましょう!

AIってなに? パソコンが苦手な保育士さんのための【超基本】カンタン解説

「AI」という言葉、最近よく耳にしますよね。これは「人工知能」のことで、簡単に言うと「コンピューターが、まるで人間のように学習したり、考えたり、判断したりする技術」のことです。

「えっ、コンピューターが考えるの?」と驚かれるかもしれませんね。でも、実は私たちは知らず知らずのうちにAIの力を借りています。例えば、スマートフォンで写真を撮るとき、顔を自動で認識してピントを合わせてくれたり、天気予報アプリが明日の天気を教えてくれたりするのも、AIの技術が使われているんですよ。

難しく考えなくても大丈夫です。AIは、保育士の皆さんのお仕事を助けてくれる、とっても賢くて便利な「新しい道具」のようなものだと思ってください。

AIってどんなもの? 何ができて、何ができないの?

では、AIは具体的にどんなことが得意で、どんなことが苦手なのでしょうか?

AIが得意なこと(できること)の例

  • 文章を作ること: 例えば、保護者へのおたよりのたたき台を作ったり、行事のお知らせ文案を考えたりするお手伝いができます。「明日の遠足のお知らせ、持ち物を入れて優しい言葉で書いて」とお願いすると、あっという間に文章を作ってくれます。
  • アイデアを出すこと: 「雨の日の室内遊び、何か新しいアイデアないかな?」と相談すると、たくさんの遊びのヒントを出してくれます。保育の引き出しを増やすお手伝いをしてくれます。
  • 情報を集めること: 知りたいことを質問すると、インターネット上から関連する情報を素早く見つけてきてくれます。例えば、「子どものイヤイヤ期、どう対応したらいい?」といった疑問にも、専門家の意見や様々な情報を集めて提示してくれます。
  • 翻訳すること: 外国籍の保護者の方とのコミュニケーションに、翻訳アプリが役立つのもAIのおかげです。
  • 単純な作業を繰り返すこと: たくさんのデータの中から必要な情報だけを抜き出したり、整理したりする作業も得意です。

AIが苦手なこと(できないこと)の例

  • 子どもたちの気持ちを本当に理解すること: AIはデータに基づいて判断しますが、子どもたちの表情や声のトーンから、その子の本当の気持ちを汲み取るのは、やはり、保育士の温かい心と経験が、なにより大事です。
  • 保育の最終的な判断をすること: AIはたくさんの情報を提供してくれますが、それをどう活かすか、最終的にどう判断するかは保育士自身です。「この子にはこの言葉かけがいいかな」「この活動を取り入れてみよう」といった判断は、AIにはできません。
  • 温かいふれあいや愛情を伝えること: 子どもたちを抱きしめたり、優しく声をかけたりといった、人と人との温かい関わりはAIには代われません。保育で一番大切な、心の通ったコミュニケーションは、保育士の重要な役割です。
  • 責任を取ること: AIが出した情報が間違っていることもあります。その情報を鵜呑みにせず、必ず確認し、最終的な責任は使う人間が持つ必要があります。

AIは万能ではありません。得意なことを上手に活用し、苦手なことは私たち人間が補う。そのように「AIと協力する」という考え方や姿勢が大切です。

保育園でAIを使うと、どんないいことがある? ちょっと心配な点は?

では、保育園でAIを使うと、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか? そして、気をつけるべき点(デメリット)も見ていきましょう。

AIを保育園で使うメリット

  1. 業務の効率化で時間が生まれる!
    • 書類作成(おたより、指導案の下書きなど)の時間が短縮できます。
    • 会議の議事録作成や、研修内容の要約も手伝ってくれます。
    • その結果、子どもたちとじっくり向き合う時間や、保育準備、行事の準備など、より創造的な活動に時間を使えるようになります。
  2. 保育のアイデアが広がる!
    • 活動のアイデア探しや、行事の企画のヒントをたくさん提案してくれます。
    • 新しい遊びや、これまで思いつかなかったような関わり方のヒントも見つかるかもしれません。
  3. 情報収集が楽になる!
    • 最新の保育情報や、気になるニュースなどを素早く集めて要約してくれます。
    • 研修のテーマ探しや、専門的な知識を深めるのにも役立ちます。
  4. 先生たちの負担軽減に繋がる!
    • 日々の雑務に追われる時間を減らし、心にゆとりを持つことができます。
    • 先生たちが笑顔でいられる時間が増えれば、それは子どもたちの笑顔にも繋がります。

AIを使う上でちょっと心配な点(デメリットと注意点)

  1. 情報がいつも正しいとは限らない: AIが作った文章や情報は、時々間違っていたり、古い情報だったりすることがあります。必ず自分で内容を確認し、鵜呑みにしないようにしましょう。
  2. 個人情報の取り扱いに注意が必要: 子どもたちの名前や写真、家庭環境などの個人情報をAIに入力するのはとても危険です。情報漏洩のリスクを避けるため、個人情報は絶対に入力しない、園でルールを決めるなどの対策が必要です。
  3. 頼りすぎると創造性が失われるかも?: AIは便利ですが、何でもAIに頼ってしまうと、自分で考える力や創造性が弱くなってしまうかもしれません。AIはあくまで「お手伝い」として活用しましょう。

メリットを最大限に活かし、心配な点にはしっかり対策をすることで、AIは保育士の皆さんにとって、大変心強い味方になってくれます。「ただ、そうは言っても、PCに触ること自体が億劫なんだけど…」という方、大丈夫です!次のページからは、そんなあなたにとっても、AIを心強い味方にできる具体的な方法を、ご紹介します。